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2023/06/23 18:58

店主が今おすすめの1冊をご紹介する企画「本と昼寝」。
(第2回目、約8ヶ月ぶりの更新となってしまいました...。)
今回は、梅雨のおうち時間に読みたい1冊と、読書のお供におすすめなアイテムをあわせてご紹介します。
今回ご紹介する1冊はこちら。
「心をととのえるスヌーピー」です。

スヌーピーの生みの親であるチャールズ・M・シュルツのコミックを、詩人 谷川俊太郎さんが翻訳。
監修は禅僧の枡野俊明さんというスペシャルなコラボレーション。
書店で目にしたとき「今の自分に必要なのはこれだ!」と胸が高鳴ったのを覚えています。

見開きの左ページに禅語と解説、右ページには禅語にリンクしたピーナッツのコミックが描かれています。

「モノクロで描かれ、余白が生きているピーナッツコミックは、禅に通じるものがあり、登場するキャラクターのセリフにも
禅語と重なる部分が多々見られます。」と本書にも記されている通り、スヌーピーやチャーリーブラウンが生きる世界には
今を大切にすることや人と比べないことなど、心に留めておきたいメッセージがたくさん。
古いものでは1950年代に描かれたコミックも掲載されており、人が生きていくうえで大切にしたいことは、今も昔もそう変わらないのかもしれないと感じました。

長雨で心が沈みがちな日や、心が落ち着かないとき、自分の中に迷いがあるときなどにもおすすめな1冊です。
「今日はどんな言葉をもらえるかな?」とランダムにページを開いてみるのも、占いみたいで楽しいかも◎

ここで、店主が特に印象に残った禅語を2つご紹介。
これからも先もずっと大切にしたい宝物のような言葉です。

・「時時勤払拭 (じじにつとめてふっしきせよ) 」:過去は変えられません。後悔は引きずらないこと。
内省して過去から学ぶことと、過去を引きずって今を生きることは違います。
ここでは谷川俊太郎さんの詩もあわせて紹介されていて、とても印象的でした。
「あのときああすればよかったと そんなやくざな仮定法があるばっかりに 言葉で過去を消そうとするけれど
目前の人っ子ひとりいない波打際は 目をつむっても消え去りはしない」(詩:谷川俊太郎)

・「前後裁断 (ぜんごさいだん) 」:私たちは、過去、現在、未来という時間の流れに生きています。
しかし、たった今、生きている現在は、過去でも未来でもなく、また「後」の過去や「前」の未来を生きているのでもない。
薪は燃えて灰にになる。灰になったら薪に戻ることはない。薪は灰の「前」の姿ではないし、灰は薪の「後」の姿でもない。
薪は薪であり、灰は灰であって、どちらも独立している。

この2つの禅語は、過去、未来ではなく、今この瞬間を生きることが大切なのだと教えてくれています。
特に「前後裁断」の薪と灰に例えたメッセージは、雷に打たれたような衝撃がありました。
過去と未来は切り離されていて、わたしには今しかない。
過去の過ちや後悔を今のわたしが引きずって考える必要はないし、未来への不安は未来のわたしが何とかするから大丈夫。
わたしは、いま目の前のことに集中するだけで十分なんだ。と心が軽くなりました。

今回ご紹介させていただいた「心をととのえるスヌーピー」の第2弾として「自分を受け入れるスヌーピー」も出版されています。
お部屋の見える場所に置いておきたくなる愛らしい装丁も魅力的です。

さて、長くなってしまいましたが、ここからは読書のお供にぴったりなアイテムをさくっとご紹介!
当店で発売中のアイテムもございますので、よろしければご覧くださいね。

まず、今回本の収納に使用したのはこちらのバスケット。
素材には水草の一種であるシーグラスが使われています。
日本のい草に似た素朴な風合いで親しみやすく、涼しげな佇まいは夏のインテリアにもぴったり。
読みかけの本といっしょに、これからご紹介する読書アイテムもまとめて入れています。
ざっくり入れるだけで可愛く見えるのが、かごのいいところ。
(こちらのバスケットは6/24(土)~発売予定です!)

次にご紹介するのは、当店のロングセラーアイテム、アイアン素材のしおりです。
全3種、それぞれに偉人の言葉が刻まれており、わたしが愛用しているSquareタイプにはピカソの言葉が。
しおりとして使わないときも、デスクや本棚にぽんと置いておくだけでかわいい、アンティークのようなデザインが気に入っています。
【Bookmark商品ページ】

そして、読みかけの本とセットで常にストックしているのがお香。
現在はPeople Treeのお香を愛用しています。
(こちらもコーンタイプのみ当店で発売中です https://elaa.theshop.jp/items/75657631 )
リラックスできる香りに包まれながら、ページをめくる時間は何より贅沢で、現在進行形の悩みもどこへやら。
本を閉じるとまた現実はやってくるのですが、物語の中にいるときは色々なことを忘れられる。
そういう世界があることって、実は結構幸せなことなんじゃないかと感じています。

さて、約8ヶ月ぶりに帰ってきたコラム「本と昼寝」いかがでしたでしょうか。
これからもゆるゆるペースになりそうな予感ですが、細く長く続けられるといいなぁと思っています。
コラムに関してのご感想などもお待ちしておりますので、InstagramDMや当店CONTACTページよりお気軽にお送りくださいね。
それでは、また...!


Elää店主
tomo

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